香港旅行記W
3日目(2000年5月9日)
昨夜の意気込みは何処へやら。9:30頃起床!。やっぱ上の騒音が効いてるのかなあ(?_?)。
とにかく今朝も朝食券にて下のレストランで朝食。おっ!お粥もあったんやー。って訳で
朝粥にもありつけて、結構のんびりとくつろいで長めの食事を取りました。(^_^;)
既に11:00前となってましたが、いよいよ”ブルース・リーゆかりの地巡り”へ出発です!。
まずはチムサーチョイまで歩き、地下鉄(MTR)に乗ってモンコックへ向う訳なんですが、
地下鉄の駅の自販機で切符を買うだけでも、結構ドキドキするモンです。_(゜゜ )( ゜゜)_
自動改札機も、カード型のその切符をかざすだけであとバーを回転させて通るといったモノで
なかなかカッコいいです。地下深めのホームに降りると雰囲気は、日本の地下鉄となんら
変わらない感じでやっと落ち着いてきました。壁面の広告なんかも趣があるなぁ。
そしてホームに滑り込んできた電車に乗車。新しそうで綺麗な車両です。しかも結構混んでます。
空いてる席はなかったので座れませんでしたが、向かい合わせの座席はステンレス?製で
ツルツルです。お尻が滑って仰向けになりそう...。また車両の通路にはアメリカのショーパブで
踊り子さんが握ってそうな金属製のバーも立ってます。これまたカッコいいなあ。
そして、わずか3駅目のモンコックに到着!。とはいえ、聖芳済書院と九龍殯儀館をめざす訳ですが
正直だいだいの方角は分かっているものの、どこをどう行ったらいいのかさっぱり分からず、妻にも
勿論それを告げれないまま知ったかぶりで歩き始めたのでありました。チムサーチョイ周辺とは
ひと味違った雰囲気のモンコック駅界隈を抜けると、やがて鉄工所っぽい小さな工場が目に付く様になり、
道ばたまで鉄線や鉄材がはみ出ていたり、またそれを積だトラックなんかが走り回ってたりと
なかなか気の抜けない街の雰囲気になって来て、いよいよ自力でたどり着くのは不可能だと察し、
ここは一つ清水の舞台から飛び降りる覚悟で、地元の人に道を聞く事としました。\(^o^)
で一応、「旅の指さし会話帳 広東語」という本を持って来ていたので、そこに書いてある単語と
”聖芳済書院”と書いた例の”ブルース・リーゆかりの地巡り”の雑誌のコピーを指して誰かに
聞こうと思った訳ですが、道ゆく人を捕まえて聞くのもナンなので、とりあえずセブンイレブンに
飛び込んで店員さんに聞く事にしました。そしてセブンイレブンを見つけ中にいた搬入商品を整理中の
おばさん店員に「んゴイ、ソンホイ、ディス スクール」とか必死で聞いてみたのですが、
おばさんはナント!「ドゥ ユー スピーク イングリシュ」と「死亡的遊戯」でB・リーがイノサントに
しゃっべった(この時点ではまだ「死亡的遊戯」は未見)セリフを返され、更に「ゴーバック ステーション」
とか言われ、要するに”駅に帰って出直して、そこで聞いてごらん”みたいな事なんでしょうか?。
その持ってきた先程の「旅の指さし〜」という本には、”やっぱり香港の公用語は広東語。地元の
言葉で一生懸命話そうとすれば、相手も興味をもって聞き取ろうとしてくれるはず...。”みたいな事が
書いてあったのに...。(→。←) なんか神にみはなされた様な気分になりましたが、
とりあえずめげずに歩き続けるしかありませんでした。すると前に雑誌で見かけた事のある様な学校の
校庭(李小龍には無関係?)に面した道に出てきて、その校庭の一角には外からも出入り出来るトイレが
あったのでので、ここで一時トイレ休憩で一息入れて、今度は道ゆく人に聞いて見る事にしました。
でも先程の事があったのでなかなか声を掛けられず、やっと中学生くらいの年格好で私服の女の子に
コピーを見せながら「んゴイ〜」と聞いてみたら、やっぱり英語で「アイ ノウ」と言って方向を指差し
「ライト〜....」とか教えてくれました!。正直、ライト="右"しか理解出来ませんでしたが、会話が
成立?し、尚かつ親切に教えてくれた事、そして進んで来た方向があっていた事で、もの凄く嬉しくなり
勿論「サンキュー、ドーヂェ」とお礼を言って、進むべき方向へと歩き出しました。
いや〜天使の様な子やったなぁ。(^_^)
でしばらく歩くと右手に学校らしき建物が見えてきて、ここがその聖芳済書院かなと思ったら、
お昼頃なのに小学生位の子供達がいっぱい登校して来ている様で目差す学校ではなさそうです。
でも何故か気落ちする事なく先へ進んでやがて小さな公園の向こう側を見ると、
ナント!そこに”九龍殯儀館”の看板が〜!!。

あれ〜でも雑誌などで見る写真の建物と何かちがうなぁ。28年の間に建物も変わったのかな。と思い
葬儀中の脇を通って反対側に出てみると...、これこれ、確かに「〜生と死」に出てくる殯儀館や〜!

場所柄あまり嬉しそうに出来る所ではありませんが、遂にたどり着けた!という達成感と感動を胸に
ビデオと写真を取り、来た道をモンコック駅へと向かう事としました。
って聖芳済書院はどこやろ〜?。(^_^;)というか、
目的の一つにやっと辿り着けたって事で少し気が抜けた感じで...、二人共のどが渇いたので、
コーラでも買おうと近くにあったマクドナルドに入りました。ちょうどお昼時で店内は満員です。
Lサイズのコーラだけを買い(何故か胸いっぱいで空腹感ナシ!?)、先程の殯儀館近くの小公園の
ベンチに座りそれを呑み休憩です。う〜む、なかなか熱いなぁ〜。
で、結局この休憩後、聖芳済書院は深く探究せず 来た道を引き返し無事にモンコック駅に戻りました。
この時は、かの有名な信和中心とかも頭に浮かぶ事もなく(^^;)、はやる気持ちで
次の目的地のジョーダンへと向かう為、再び地下鉄に乗りました。
ジョーダン到着後、駅を出て東の方向に歩き始めました。目指すは伊利沙伯医醫。つまり、
クイーン・エリザベス病院です。殯儀館に続き運命の1973年7月20日以降、李小龍ゆかりの地となった
言うなればありがたくない場所ではありますが、わりと分かり易く徒歩でも比較的無理なく行ける所?
って事でここに決定しました。途中今度は、大勢の制服の中学生位の集団とすれ違いました。下校時間
でしょうか?。時刻はすでに午後2時頃でした。大きな交差点に出ると左前方にこんもりとした
緑の森を抱えた部分が見えてきて、そのたもとに行くと”伊利沙伯医醫”の案内板が!。
そしてしばらく進むと建物に辿りつきました。でも、確かに病院風ではありますが、あれ?雑誌や映像で
見慣れている高層(10建て位)の建物ではないなぁ。でもスロープのあるこじんまりといた入り口には、
”伊利沙伯医醫”の文字もあります。外来専用の玄関かなんかでしょうか。とりあえずそれをバックに、
躊躇する妻に写真を撮ってもっらたその時です!。脇にある守衛BOX?からおっちゃんが駆け寄って来て、
凄いけんまくの広東語で怒ってきました。(→。←)すぐに、ここでは写真を撮るな!って言ってるんだな
と思ったのと同時にカメラも取り上げる勢いだったので思わず「ソーリー」と言ってその場から離れ、
地下鉄の駅へ逃げる帰る様に戻りました。(^^;)先程の殯儀館と同様、考えてみれば確かに記念撮影
にはふさわしくない所だし悪い事をしたなという気持ちと、旅先の異国での多少の恐怖?みたいなモノを
感じながら地下鉄で一駅、チムサーチョイへと帰ってきました。
そして気を取り直し(^^;、駅の近所の小さなVCD屋さんで、VCDを物色。この旅行で初めてのVCDを購入!。
何故かJ・チェンの「重案組」(すなわち”新ポリスストーリー)と妻の友人へのお土産の日本映画の
VCDです。(^^)/更に、中古CD屋さんらしき店に入り、妻お気に入りの日本人歌手の台湾製?ベストCDを購入。
この時またもや私は失態?を!。例の「旅の指さし〜」という本に載っていた、「まけて!」を店員の
兄ちゃんに広東語でかました訳ですが、中古屋さんぽいとはいえ普通に商品に値札の貼った店で出店や
屋台売りなら兎も角ちょっとお門違いだったのか、えらいイヤな顔されてしまいました。(~_~;)
これって間違ってる?。でも、なんか香港の人って無愛想でいつも怒っている様な印象をこの旅を通じて
感じてしまいました。(でも何故かキライじゃないです)で、そのCDは結局、値札より高かった様な...?
そうこうしているうちに気疲れと空腹で一時ホテルに帰る事に。遅い昼食はコンビニで何か買って
済ます事にしました。ホテルの部屋が一番気楽って事で...(-.-;)。(←ちと気弱になってる)
そして、部屋でTVなど見ながら(んー、昼間は例の騒音もないなぁー)十分休養をして時刻は
4時を過ぎましたが、新たなる”ゆかりの地巡り”へと出掛ける事としました!。
まずはホテルから比較的近くにある、香港李小龍会のお店です。夕方の雑踏が始まったチムサーチョイ
中心部へ程なく歩くと、お目当てのビルを発見。またもや裏の入り口から入った様でもう一方の入り口
側に行ってみると店の名がある看板が!。このビルには若者に人気の店が入ってるのか、若い人で
いっぱいです。階はイギリス式だから日本でいう3階になるんでしょうか。
店に入るとホント驚く程狭いです。置いてある品物に網など掛けてあってどれが売り物なのか
分かりづらいです。以外と映像関係は無く、日本のモノもあったりして結局ポストカードを買っただけで
店を出てきちゃいました。(^.^; なんでこう淡泊なんやろ?(^^)。

そして、私たちはスターフェリーに乗るべく、九龍半島の先端へと歩きました。

香港島へは一応、昨日、一昨日とツアー内でバスでは渡って(海を潜って)はいましたが、
やっぱり香港に来たらフェリーでしょって事で、旅行会社からもらったガイドブックに付いていた
フェリー乗船券で、スターフェリー体験です。(^_^)/
あたりが暗くなり始めたスターフェリー乗り場の、係員の居る改札口を通り中へ。
ちょうど前の船が出た後だったので、列のわりと前の方に並べました。
え〜と、スターフェリーは香港島に渡る時は左側やったな...とか思いながら乗船すると、
あれ!座席の背もたれが、今進行して来た方向のままや!と一瞬ためらって居ると、あとから来た人々が
背もたれを起こし進行方向にしてどんどん座っていきます。軽いパニックになりながら、
あっ!そーゆー仕掛けやったんかぁ...っと思った時にはもう〜時すでに遅し。左側は満席状態(゜o゜;。
なるほど、船はいちいちUターンしないから椅子の背もたれもリバーシブル?やったんやー。
結局右よりの席に座り、ショックで夕暮れ終盤の香港島のビルの明かりも十分に味わう事が出来ないまま
15分足らずの海の旅は終わってしまいました。(∵) まっいいか。帰りは絶対GETするぞー!。
そしてセントラルの街を、世界一長いエスカレーターの乗り口を求めて西へ歩きました。
しばらく行くと、ここがエスカレーターやで!という主張が少なく、さりげない乗り口を発見!。
そのまんま吸い込まれる様に乗りました。いや〜おしゃれです。(^o^)/移り変わる回りの景色が
夜の明かりに照らされて、映画のセットを見ている様です。山の手の白人の為に作られたそうで、
こういう効果を狙っていた訳ではないと思うのですが、味わい...あり過ぎ!!。ええなぁ〜。
で、私たちはブルース・リー カフェを目指している訳ですが、モスク通りってどの辺やろ?
しばらく登った所で、適当にエスカレーターを左に降りると正面に「ドラ道」の李小龍のポスターが...!
なんと正解みたい。そう確信して暗い道を真っすぐに歩き始めました。左手には建物の間から九龍側から
見ていたビルの一つで緑のライトが付きとんがったビルの上層部分が見えてます。
そして、程なく歩くと右手に店の入り口らしき明かりが見えて来ました。

おぉ〜ブルース・リー カフェや!
あれ?でも、これまた雑誌で見るたたずまいと違うなぁ〜とか思いながら表側に回ってみると、
そうそうこれこれ!まさしくブルース・リー カフェや!。って事で懲りずに記念撮影をして、
ウインドーを覗いていると、めざとく見つけた女性店員が出てきて「イート オア ドリンク?」と聞いて
きたので「ドリンク プリーズ」と言うと入り口の左の階段へと案内されました。うおポスターなんぞが
貼ってあってTVで見た階段や...と思って降りていると「アー ユー ジャパニーズ?」と店員さん、
「イエス」と言うと「ほにゃらほにゃほにゃ???」。たぶん「日本人のお客さんよく来ますよ〜」と
言ってるんだなぁ(^^ゞと思い「オー ンフー」とか言っちゃたりしてポスターなど観賞する間もなく
これまたTVで見た、ジョン・ベンさんなんかが座っていたテーブルへ。わあ〜結構狭いんや〜。
するとそこへ、インド人?の店員さんがやって来たので私はカールスバーグを妻はアイスティーを注文
してあたりをキョロキョロ。後ろのテーブルとカウンターには白人のお客さんがちらほら。
う〜む、やっぱり香港島は九龍側とは違う雰囲気やなぁ。と思いながら、壁のポスターや遺品?を
眺めました。薄暗い店内にはびっくりする様なものは目に付きませんでしたが、日本のTVで紹介された
ブルース・リー的お店に自力(・・?)で来れて、ビールが飲めるなんてうれしいなあ。
2本目のビールも注文したりして、ここまで登ってくるとのどが渇いてビールがすすみます。
そしてトイレ(1階)にいって料金を先程のインド人にチェックして貰い、チップを置いて店を出ました。
来た道をトレースしてエスカレーターへ。でも帰り(降り)は階段です。途中珍しくビデオを置いている
らしき店を発見して入ってみるも、アメリカ映画ばかりで香港映画は見あたらず。「死亡遊戯」のDVDも
見掛けましたが、購入はしませんでした。やっぱり白人の人相手のお店でしょうか?。
階段を降りきって少し行った所で、またもやマクドナルドを発見。本日の夕食(~_~;)って事で
持ち帰りで購入、フェリー乗り場に戻りました。今度は右側の座席をキープ!。じっくり夜景を見るぞ〜。
海に出ると少し風が強く小雨もパラついてきましたが、高層ビルやコンベンションセンターの
明かりが綺麗です!!。その強めの風も心地いいです。夜のスターフェリー最高!。
やがて前方にペニンシュラの全景が近づいて来て、九龍に到着。もう少し乗っていたい気分です。
そしてフェリー乗り場を出た所で妻が、突然叫びました。「あ〜っあれー!」...と指さした所には
「死亡遊戯」の李小龍の写真が側面にあるバスが!。ツアー観光のバスに乗っている時、すれ違い際に
一瞬お目にかかった李小龍写真の広告がある路線?バスがそこに止まっていたのです。ラッキー!。
早速近づいて記念撮影。

いや〜”ブルース・リーゆかりの地めぐり”の締めくくりに思わぬ贈り物に感謝!多謝!です。
で、香港最後の夜もお約束、プロムナードを歩いてホテルに帰還です。
時刻は10:00前ですが、プロムナードから望む香港島の夜景は今日も綺麗です。
時折座ったり立ち止まったりしながら目に焼き付ける様にして帰りました。
そして部屋に戻りTVを見ながらマクドを食べ終え、明日は早くも帰国の日で朝もまあまあ早いって事で
香港ラスト就寝へ・・・。
と!?午前0時を過ぎた頃からこの二日悩まされてきた騒音がまたもや上階から!!。
しかも今夜までの3日間の中では、最大級の音量です(゜o゜;。なんじゃこりゃ〜!。眠れんぞー!。
私は遂にフロントへ抗議のTELをしようとホテルの案内の冊子を見ると、
”24時間、日本人スタッフが待機”とあったので、早々にTELで「ジャパニーズ スタッフ プリーズ」と
言うと「居ず ノット ヒア」との返事。この状況を全て英語で訴えなければならない事態にショックを
受けながら私は勇敢にも続けるしかありません。(^^)/「ディス イズ ルームNO.XXX.ノイズ フロム...」
中学生以下の単語の羅列でも何とか伝わったらしく、(以下詳細部は想像)「OK 調べてから、そっちに
TELする」との事。すると「どうやら工事はしている様だが、静かにする様に言った。音はまだするか?」
とのTEL。こちらからのTEL後、一瞬治まる気配はありましたがやはりまだするので、実際この部屋で
音を聞いてもらおうと「カム ヒア プリーズ.ユー ヒア ノイズ」とか言うと分かってくれたみたいで、
しばらくするとフロント係りの若い香港人?の人が部屋にやって来ました。さいわいその時も上から
音がして、彼は「ユー キープ ディス ルーム.アンド アナザー ルーム・・・」とか言って、始めのうち
その全ては理解出来ていなかった私も繰り返し話してくれてるうちに、どうやら「荷物は現在の部屋に
置いたまま代わりの部屋を用意するので、貴重品だけもってそのままそっちの部屋へ移って下さい」って
事のようで、「アイ アンダースタンド」と言って移動の準備を始めました。まもなくやって来た先程の
フロント係りの人についていった部屋は...。なんと!ハーバービューではないですか!。「サンキュー」
部屋の造りも少し豪華で広いです。こんな事ならもっと早く(二晩も我慢)言って置けばよかったなぁ〜。
と、すっかり明かりの落ちた深夜の香港島の夜景を部屋から見ながら、いろいろあった1日も終了。
ようやく静かな就寝につきました。(-_-)..zzZ
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5月10日