本陣
石倉家
越前府中の南、鯖波宿の北国街道沿いに石倉家はあった。

石倉家は、江戸期に加賀藩主などが公用時に休泊の場として利用していた
いわゆる本陣であり、府中騒動で捕らえられ福井の獄舎で憤死した
竹内團(たけのうち まどか)の実妹(松本利喜)が嫁いでいた豪農の家であった。
團の死後、團の遺刀など竹内家の道具等は石倉家に預けられていた様で、
明治期から長年、残された團の妻やその一人娘(捨:すて)の代にも親交があり、
すての五男である久(ひさし:團の孫)によると、
大正時代、母すてに連れられ鯖波の駅(現:南条駅)より
石倉邸まで幾度か歩いた記憶があるとの事。
その後、昭和42年に石倉邸は、江戸期の建造物を集めた石川県にある「江戸村」に移築され、
(現:金沢湯涌江戸村 ”かなざわゆわくえどむら”に再移築)
一般公開もされながら保存されている。

江戸村に移築された石倉邸とその玄関

現在の旧北国街道と石倉邸跡

明治十一年、明治天皇御休憩所の碑

現在の石倉邸跡地と跡地前から日野川とJR北陸本線を望む
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