私見録 偽リーと呼ばれた男 たち



”私見録 偽リー / ドラゴンと呼ばれなかった男たち”つ〜事で、(←タイトル変わっとるがな ^^;)

見る事の出来た偽リーさん映画を、私的見解で御紹介して行こうと思ってます。
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COLLECTOR 5 SERIES「THE LEGEND OF BRUCE LEE」
本物リーさん映画2本と偽リーさん映画3本の、ビデオ5本組BOXセットです。

偽リーさん3本は、ブルース・リさん(黄健龍)主演の「蛇酔拳」(←仮題)、

ブルース・ライさん(何宗道)主演の「一代猛龍」と「唐山截拳道」という

豪華強力ラインアップ(^^)です。詳しくはこちらです。


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「ブルース・リーを探せ!」
 
1979年に、映画館で見た唯一の偽リーさん映画です。
と言っても見た当時は、私も若かった(^_^.)せいか本物のブルース・リー以外は受け入れがたく、
中途半端な仕草やアクションのマネは、なんか"ふにゃふにゃした感じ"といった印象しか残ってません。
同時上映の「ゾンビ」の方が強烈で、内容など全然忘れてしまいました。(ゾンビの方も憶えてませんが)  
「新死亡遊戯〜」は未見でしたので、ブルース・ライさん(何宗道)との最初の遭遇でした。
数年後、下記のビデオ「THIS IS BRUCE LEE」で、"あっ!そう言えば これ見たな"って感じで
ライさんと再会した訳です。(-.-;)


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「This is BRUCE LEE KUNG FU TRAILERS
 

私的に1982年頃はじめて入手した、ブルース・リー関連のビデオです。
後の「Bruce Lee AND KungFu Mania」のプチ原型と言える内容で、「燃えドラ」メーキングと
「死亡遊戯」以外のブルース・リー映画予告編が入っていました。
そして、ロー・リェの「5 FINGERS OF DEATH」、ショーブラの「TRIPLE IRONS」、
アンジェラ・マオの「女活殺拳」の予告編につづき、偽リーさんモノの予告編が2本収録されてました。  

その1本が前記の「ブルース・リーを探せ!」のトレーラーでした。

今見ても、編集の小気味よさとパーカッションの効いた音楽でめちゃくちゃカッコいい予告編です。
本編が見たいなぁ...と思わせるトレーラーです。(でも本編は見ない方がいいかも?)

もう1本は、ブルース・リさんの「THE YOUNG DRAGON」という映画のトレーラーです。
私はこの予告編で、はじめてブルース・リさんに遭遇しました!。

目をむいて口をとがらせたり、グラサンで鼻チョンしたりと似てない顔で物マネして、
"なんやこの映画は...?”って感じでした。
でもキャッチフレーズが”BRUCE IS BACK!彼が18歳の時出演した最初のアクションフィルム”って 
事で(勿論大ウソ)、共演者にロン・バンクリーフ、ヤン・スェ、ロー・リェとなかなか豪華です。
しかも リさん、なんと!ロー・リェの目ん玉までえぐり出してます。う〜む見てみたい...^_^;。

. で、リさんでちょっと横道それますが...、こんな写真ありました!。


映画の一場面?よく見ると一緒に写ってるのは、「〜生と死」や「デス・バイ」にも出てる
本物リーさんの詠春拳の兄弟子さんでは?。電流びりびり やってまぁ〜す!。なんやろ?これ。


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「NEW GAME OF DEATH」
ご存じライさん主演「新死亡遊戯 / 七人のカンフー」です。
このDVDでようやく全編が見れました。(^^)// ん〜当然英語セリフの字幕無し なのでほとんどストーリーは理解出来てませんが、ライさんオープニングから かの有名な"KING OF KUNG FU"の歌声にのせて本職の体操模範演技?やってます。 でもこの時傍らに居た恋人役の女優さん、映画の後半では別の女優さんになって いる様な気がするんですが...?。まぁそれは兎も角として肝心の塔内格闘ですが、 まず、この塔の設定が致命的間違いを犯していると思うのです。と言うのも やっぱり塔は木造でないと雰囲気出ないですよ!。この映画では六角だか八角の 石かコンクリの西洋風の塔で、窓も障子ではなくアーチ状の窓で 床も堅い感じ... これじゃあよい格闘が出来ないです〜。やっぱ床は板張りか畳にして欲しいです。 そのせいかライさんのアクションもハデさが無く動きが窮屈そうでショボイです。 対戦相手のインド人や黒人ボクサーというキャラはなかなか!!なんですが...。 唯一、各階へ行く木製の階段だけが、本家「死亡(的)遊戯」の塔内の階段より 頑丈そうに見えたのが印象的でした。(^_^;)


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「LEGEND of BRUCE LEE」
前記ビデオBOXセット中の「THE YOUNG BRUCE LEE」で御紹介したのと同じ ライさん主演「唐山截拳道」です。クレジットは"LEE SHAIO LUNG"となってます。 冒頭から数分は子役二人が出て来てなにやらグンフーを習ったりするのですが、 どうやら李小龍と小麒麟がモデル?の様です。そして青年になった二人が登場。 "ブルース"の方は恋?に悩んだり暴漢にやられたり、トレーニングに励んだり と香港らしからぬ(台湾?)寺院や公園を徘徊します。もう一方の"小麒麟"は何故か 京劇?の役者になり、やがてブルースはアメリカへ。この辺から実際のエピソード を結構ちりばめてあるのが、なかなかやるもんですな。まずは、野外の武術練習中 白人女性を倒してデートに誘ったり、コイントリックをやってみたり...。 圧巻は、香港のTVに出演して(画面内は白黒)キックやワンインチパンチで板割りを すると言う、事実を映画の中で再現しちゃってます。でエンディングには本物の 葬儀の映像が使われています。(何故か式場を出入りする人々の映像ですが) 共演者には、自信は無いですが組織?のボス役に「新死亡遊戯〜」の最上階の ムチ使いのオッサンが出てた様な...。それと「怒り〜」と「ドラ道」でお馴染み オカマの通訳の人も出ています。この人、噂では本物リーさんよりライさんの方が 共演回数が多い様で、ライさんを盛り上げてくれてますなぁ〜。(^-^;


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「BRUCE LEE THE MAN / THE MYTH」
ライさん主演で、唯一日本でもビデオやDVDで発売された「ブルース・リー物語」です。 伝記モノとして最も無難な作品ですね。実際にアメリカやタイ?、ローマでロケを している所が豪華!。それによって「危機一発」「ドラ道」「燃えドラ」などの撮影 風景の再現はなかなかリアリティがあっていいです。そして必ず劇中のこのロケ先で ライさん扮するリーさんは、エキストラの挑戦を受け一戦交える訳ですが、 「新死亡遊戯〜」に比べると見違えるいいアクションを見せてます。 ストーリー的にも、この様な伝記モノにありがちな映画会社間の争奪戦や監督の暗躍、 そして、ティン・ペイっぽい女性の登場などが無い所も見やすい?です。 ただ真偽のほどは不明ですが、電流びりびりはちょっと痛々しいですが...。 また、ユニコーンこと小麒麟さんが本人役で出ていたりして作品を締めて?ます。^_^; ちなみに、TVの深夜枠でも何度か日本語吹き替え版(二カ国)も放映されていましたが、 エンディングの死因説の再現場面がカットされていたので、左ビデオをジャケ買いも兼ねて 購入しました(英語版)。でもなんと!3倍速収録でした。(-。-;)


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「BLIND FIST OF BRUCE」
大きく”BRUCE LI”と書いた現代風アクションのイラストジャッケットで、 今度のライさん どんな李さんもどきを演じてくれてるのかな?と思い見てみると なんと!時代劇でした。しかもジャッキー・チェンの「酔拳」「蛇拳」でお馴染み の爺さんユエン・シャオティエンが登場!。ライさん、リーさんだけに飽きたらず ジャッキー風キャラにも挑戦!ってところでしょうか。(^_^.) 物語は、ええとこのおぼっちゃまライさんが頼りにならんおかかえの武術の師匠に ウソの拳法を習い、案の定 悪党どもに豪邸からおんだされてしまい、盲目の武術の 達人の爺さんに弟子入りしてお約束の修行を重ね、爺さんの仇でもあるその悪党を やっつける...といった内容です。ライさん、ジャッキーのようなコミカルさは 出してないですが、お決まりの修行シーンやラストでよくある 海の見える岡での グンフーアクションは結構カッコいいです。こういったライさんが自で出てる 作品にも、リーさんを連想させる様なタイトル(〜BRUCE)を付けられてしまうのは、 残念な宿命でしょうか。ちなみに、知野二郎氏の著書「香港功夫映画激闘史」に よると"酔殺拳スーパー・フィスト"の題名で日本でもビデオ発売されてたとの事。 ところで監督の”金寶”ってサモハンとは無関係?


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「クローン人間ブルース・リー 怒りのスリードラゴン」
2,3年前、このビデオを置いてあるレンタル屋さんを発見し これ見たさに思わず入会!しての観賞と なりました。ブルース・リ(呂小龍)さんとドラゴン・リー(巨龍)さんの夢の共演!と言う事で 偽リーさん業界?の一大イベント的作品ですから見て置かねば〜って事で(^^;)/。
物語はブルース・リーが病院に運ばれて亡くなる所から始まります。で劇中のTVのニュースで本物の 「麒麟掌」パーティーや葬儀の模様のフィルムが流れます。そして題名のごとくSBIの要請により、 「ドラ道」のボスことジョン・ベンがチープな装置で3人のクローンブルース・リーを創りあげます。 1号がドラゴン・リー、2号がブルース・リ、3号がブルース・ロウ?です。なんと豪華な事!(-o-;)。
しかし、リさんとドラゴンさんが共演!といっても序盤は同じ場面で両者が出てくる所はありません。 「燃えドラ」のヤン・スェが担当の武術訓練は2号リさんと3号ロウさんが合同で、1号ドラゴンさんは 独りで、先に紹介のライさん主演「BLIND FIST 〜」の悪党役にも出てた人(名知らず)が担当の別メニュ-。 また訓練終了後、2号リさんと3号ロウさんはタイ国ロケで何故か現地でもう一人のリーさんもどきの ブルース・タイ(もしかしてタイ国やからタイさんかい?)が合流して、意味ないお色気なんかもあり〜の 任務で、1号ドラゴンさんだけは香港で映画スター(劇中)になっての潜入捜査という具合で、夢の共演?は 終盤にさしかかっても実現しません。(単にドラゴン・リーさんのスケジュールの関係なのか?...。) 最後にジョン・ベン扮する博士にクローン同士が闘わさせる時、ようやく リvsドラゴンが(少々)実現する 訳ですが、両者共お得意の"李小龍”になりきってのバトルでなく(何故か蛇拳風)、既にここに至るまでに 我慢の限界は越えてました(ーー;)。クライマックスのトリは、2号ブルース・リさんが取って終劇ですが、 結局、偽リーさんが何人出てこようが期待?するなって事が分かった逸品でした。(゜.゜;


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ドラゴン・リー版「精武門」from「THE REAL BRUCE LEE」 (正式題名不詳)
かの有名ビデオ「THE REAL BRUCE LEE」の大半を占めて収録されていて、ドラゴン・リーさんを世に知らしめた? 「精武門」もどきです。と言っても、出てくる日本人は全て羽織はかまスタイルに持っている刀も 日本刀らしからぬモノ(青龍刀?)で、最後には全員何故か忍者になります。(-.-;) 単にショボイ”精武門”と言う名の道場と日本人が出てくるだけで”東亜病夫”的な描写も出てきません。 ドラゴン・リーさんは、前髪だけ極端に短い髪型に、無理に二重にした様な切れ長でつり気味の目で 「ホッ!ホッ!」とか力んだり見栄を切っていて、背筋が寒くなりそのうち憎しみすら憶えてしまいます。^^; でも、ものまねと言う点では誇張しすぎで乱発ぎみではあるもののポイントは押さえてるのかな...?。 アクションではドラゴン・リーヌンチャクvs忍者刀があったり、空飛ぶギロチンならぬ”空飛ぶ杯”も 出て来たりで、ドラゴン・リーさんの必殺ワザは岩や植木鉢を敵に蹴り当てて倒すと言う...ちょっと ジミーさん?的なクンフー映画になってます。m(_ _)m


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「ENTER THE INVINCIBLE HERO」
”無敵のヒーロー登場”って事で、遂にドラゴン・リーさんのDVDにまで触手を伸ばしてしまいました!。(^^;;
←ジャッケット上部の写真で、また忍者が出てくるのかと思ったら(笑)、なにやら ヒップホップグループが映画を紹介するといった志向だったのですね(^.^;。 出演は「死亡遊戯」香港版でタン・ロンとも共演したカサノバ・ウォンです!。 物語は、ドラゴン・リーさん扮する若者が仕事?を求めてやってきた武術道場と、 それに敵対する道場の出ベソでスキンヘッドの子分と、カサノバ・ウォン扮する 右手がニセ義手にして昔 若者と同門の兄弟子だった親分との抗争を描いてます。 今回のドラゴン・リーさんは「ほちょ〜ほちょ〜」にプルプルといった例の 「REAL〜」の時の様な背筋に虫ずが走る様な(いや走る!)演技は一回位しかやってません!。 そ〜です。やっぱり、一回はやってましたが...(^^;。でも全編にわたり格闘場面も多く、 結構いいアクションを見せているのでは?とか思わせたりもしています。 また、なんと!ヒロインの女優さんとのキスシーンもあったりして (これはちょっと濃い〜ですが...)、全般的にはさわやかさすら憶えてしまい ました。(あくまで、"「REAL〜」の精武門?"を基準にしてですが...)(^^)/


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「BRUCE LEE(LI) THE INVINCIBLE」<威震天南>

ジャケタイトルには、"BRUCE LEE THE INVINCIBLE"(無敵のブルース・リー)となってますが、本編OPの タイトル(後で挿入した様な)では、"BRUCE LI THE INVINCIBLE"(無敵のブルース・"ライ")になています。 そしてこの冒頭の出演者や制作者のクレジットのバックでは、ライさんが組み手をしたり吊した壺を蹴り 割ったりと、カッコよく登場してます。しかしストーリーは勿論、ブルース・リーとは全く関係が無く、 ライさんの完全主役といった感じでもないです。(オープニングのハリキリはなんだったんだ...単に客引き?) むしろ悪役のチャン・ワイマンことチャーリー・チャンが、何処か南の地で現地人を従えて あの必殺額隠しの ロン毛?頭も勇ましく悪行を繰り返しています。そこへ助っ人に頼まれた師匠であるチェン・シンとその弟子 のライさんが乗り込んできて悪を退治するといった内容です。まぁチャーリー・チャンとチェン・シンの 出演でライさんが完全主役は難しいかぁ...。(特にチャーリーはなんかヤバそうですもんね。(^^ゞ) で、悪党(チャーリー)退治に行く時チェン・シンだけ変装するのですが、その変装時をジャッキー映画で お馴染みで、上の「ブルース・リー物語」にも出てたマース:火星(と思う)が演じています。 ライさんはヌンチャクもやってますが、ちょっと脇役で物足りんです。
何故か唐突にゴリラも出てまっせ!。


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「COUNTER ATTACK」<龍的影子>
原題の”ドラゴンの影の子”とは正にライさん自ら、自分のポジションを皮肉った様な タイトルです。(~_~;)まぁ単に内容が香港映画のスタントマンを描いている所から でしょうけど...。題名は兎も角として、何といってもこの映画ではライさんとあの 截拳道の継承者にして「死亡的遊戯」に出演したダニー・イノサント氏の対決が見られる というのが最大の見所ですね。あとお馴染み「怒りの鉄拳」「ドラ道」のオカマ通訳の人が 劇中の映画監督役で出ています。そして、なんと!この電影はライさん本人が監督を してるそうで、それってスゴイ事では?。しかもイノサント氏出演でっせ!。 内容は前記の様に、香港映画の裏側やスタントマンを描いていて冒頭のタイトルバック ではお約束のライさんのカッコいい?スパーリング(演武)も見られます。その後物語は、 新人スタントマンのライさんが先輩スタントマンにいじめられたりしながら進行します。 イノサント氏は武術家俳優の役で出てきますが、善人役なのか悪人役なのかよく分かり ませんでした。結局最後イノサント氏はライさんの友人で白人(ジョン・ラダルスキ)の 武術家を襲い、駆け付けたライさんに倒されます。このバトルでもイノサント氏は、 色こそ赤では無いですがハチマキにカリという「死亡的遊戯」でお馴染みのスタイルで、 J・テェン戦の時に見せたカリをグルグルとヌンチャクみたいに回すアクションを再度 見せてくれてます。ライさんも棒術で応戦しトドメはサイドキックでイノサント氏が 吹っ飛び、蹴り終えた格好のライさんのストップモーションで闘い終了です。そしてライさんは更に太っちょ の劇中映画の主演俳優を映画のセットでブチのめして終劇です。(話の流れは今一理解出来ませんでした...) 途中出てくるライさんの部屋の壁がブルース・リーの本物の切り抜き写真でいっぱいだったり、白人の友人が 読んでいる雑誌が香港截拳道研究会のBM−7だったりと、ライ監督さん、しっかりと小物で李小龍を ちりばめてたりしている所が心憎かったりします?。(^^)また、いきなり山高帽のハロルド坂田?が出てきたり 無用なお色気場面などもあったりとサービス(?)映像も織り交ぜてのライ監督作品でした...(ーー;)。


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「FIST OF FURY PARTU」
ライさん主演による「精武門 パート2」です。
映画の冒頭、前作(になる?)の李小龍「怒りの鉄拳」のカラースチール数枚が写し出され そのあらすじの紹介後、パート2の本編が始まります。(ホンマの"パート2"みたい...^^;)
前作の師匠の葬儀からのOPに対し、今回は陳真の葬儀でのオープニングです。(異様に暗い) そして、前作では李小龍が扮する陳真が取り乱して師範にスコップでドツかれて、棺の上に 倒れ込みましたが、今回は陳真の恋人(今作ではノラ・ミャオではない)らしき女性がハサミ で胸を突き自害を計り陳真の棺に倒れ込みます。(これまた暗〜いです ~_~;) そして、ロー・リェ扮する"宮本"が、前作の鈴木の後がまとして上海駅に降り立ちます。 宮本が到着後 早々に日本人らは新しい通訳を要し、精武門に襲いかかります。精武門の 師範役は前作と同じティエン・ファン(田豊)、そして門下生にはリー・クンも出ています。 また"精武門”のセットが、他の精武門もどきと違いかなり李小龍の「怒りの鉄拳」の時の セットに似せて造ってある感じなので雰囲気は出てます。(お金かけてます...と思われる) その後、師範(田豊)は日本人に捕らえられ(何か前作の時より弱々しい)、無理やり日本酒をたら腹呑まされ アル中にされてしまい、精武門の明け渡しの証書に手形を押させられます。そして、師範とリー・クンらは 町外れのあばら屋で竹籠を編みながら生計を立て暮らす事となります...。とここまで映画の1/3位の所です が、やっとようやくライさん扮する陳真の弟チェン・サンが登場します。今回のライさん、かなりシリアス で堂々とした感じです。日本人も大勢で白昼堂々と日本刀を振り回すといったただの殺人集団と化してます。 でも早い段階で日本人が精武門を乗っ取っているので日本人道場が出てこづ、ライさんが日本人道場で 大暴れ!...っていうシチュエーションが無いのがちょっと物足りんです。その後物語は、日本人をちょっと 痛めつけたライさんを前作の陳真の如く上海から追い出そうとして、ライさんも素直にそれを受け入れ汽車 に乗ります。(ってそのまま上海を離れてしまったら話にならんがな!)まあ案の定その汽車の中で襲われて 舞い戻って怒り爆発!。最後は前作と同様、警察所長(勿論ロー・ウェイではない)と談合しお墨付きを貰い 精武門で、演歌歌手みたいな着物を着たロー・リェと一騎打ちします。闘いに負けたロー・リェは切腹して 息絶え、精武門を師範らに任せ、警察署長らと精武門の玄関を出ていって(今度は撃たれない)終劇です。
なんせ全編何か暗〜い感じですが、ライさんのアクションはなかなかスゴイです。


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「STORY OF THE DRAGON」<詠春興截拳>
ライさん作品で、真にブルース・リーになりきってわりとまともに?伝記を演じた、 「BRUCE LEE THE MAN / THE MYTH」(ブルース・リー物語:呉思遠 監督)は別として、 「一代猛龍」「唐山截拳道」と並んで、私的にライさん”三大リーさん伝記もどき” と称している(単にライさん初期モノ?)、「詠春興截拳」の登場です!。(^^)/
まずはOPタイトルからして、ライさんの写真のコラージュを使い「危機一発」や 香港版「燃えドラ」みたいでカッコよ過ぎです。\(^o^)/
また共演人も豪華です。まずは、「死亡的遊戯」のキャスティング候補だったカーター・ワン、そして、 「死亡の塔」のひげジャージ ロイ・ホラン、同じく「〜塔」のウォン・チェンリー、 そして、お馴染み「怒りの鉄拳」「ドラ道」のオカマ通訳のおっちゃんです!。 また、この豪華な共演人に加え物語の随所で、本物リーさん映画からのオマージュか?(な訳ないか) はたまた借用?かと感じさせる場面もあります。物語の舞台はサンフランシスコ!。 中華料理店で働くライさん演ずるボブ・リーは、店で悪態をつく客のチンピラグループ を懲らしめてしまい、店をクビになります。その店でのシチュエーションは「ドラ道」 を思い起こさせます。(゜-゜)。やがて次にライさんは、ちょっとリー・リンチェイ似?の 相棒と港で働き始めますが、そこへ実は空手道場生であった先程のチンピラ達が兄弟子 (「燃えよデブゴン」の偽黒人みたいな)を連れて来て仕返しをしようとします。そして、 仕事を失いたくない相棒がライさんを止めてる間に、カーター・ワンがさっそうと現れヤツらをやっつけて しまい、ライさんは腰抜け扱いされてしまいます。偽黒人で負けたグループは更にその兄貴分の白人を要し 再び港へやって来ますが、今度はライさんがみごとやっつけ、その技を見た港の仲間達の奨めで道場を開き ます。その名もズバリ”振藩功夫学院”!。最初信用しなかったカーター・ワンも学院に入りライさんは 大勢の門下生を持つ道場主となります。そこへ空手師範のロイ・ホランが乗り込んできますが、またもや ライさんに軽く蹴散らされます。やがて空手道場主のボスは作戦を変えて例のオカマ通訳のおっちゃんを メッセンジャーに使い(ここも「ドラ道」的!)、「燃えドラ」のハンの島を思わせる垣根に囲まれた幾つもの テニスコートみたいな庭のあるボス宅に呼び付け、ライさんを金で仲間に入れようとしますが断られ、遂に ボスは、ウォン・チェンリーを学院に送り込みカーター・ワンやライさんを痛めつけます。敗れたライさんは 「危機一発」のリーさん見たいに水辺で奮起の誓いを立てトレーニングを重ね、ウォン・チェンリーに挑戦 します。この時からライさんは怪鳥音を発する様になり完全に李小龍化します。そのアクションはかなり いけてます。そしてウォン・チェンリーを倒したライさんは、振藩功夫学院で截拳道の創作を宣言した後、 カーター・ワンら学院仲間と「燃えドラ」の大乱闘のようにボス宅に乗り込んで手下達を蹴散らしながら ボスに迫って行き、ラストは華麗なヌンチャクさばきも披露しながらムチ使いのボスを「危機一発」の社長 宅の庭っぽい広場で倒し THE END。(さすがにパトカーやヘリまでは来ませんでしたが...^_^;) なかなか見所タップリのライさんの”リーさん伝記もどき電影”の名作?でした!。
いや〜ほんと!...、 この「詠春興截拳」と「一代猛龍」「唐山截拳道」、そして「ブルース・リー物語」の4本を再編集すれば、 ライさん主演の最強李小龍伝奇映画が出来るのでは?(~_~;)/。


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「BRUCE THE SUPER HERO」
ブルース・リ(呂小龍)さん監督、主演の「ブルース ザ スパーヒーロー」です。
映画が始まって”BRUCE THE SUPER HERO”とタイトルがクレジットされたあと、 自ら(?)デカデカと”SUPER STAR BRUCE LE”と言っちゃってます。(~_~;) この手の電影の題名によくある”BRUCE”とは、BRUCE LE や BRUCE LI の”BRUCE” だった事を、この文字を見てようやく気が付きました。(当たり前かぁ...)(^。^;)
しかしホント、”スパースター”と言ってのけるブルース・リさん...流石です。
物語の舞台は香港ではなくフィリピン?かどこかで、金塊をめぐる争奪戦に ボクサーやマフィア、そして香港から加勢にやって来たリさんが絡むといった 内容で、「燃えドラ」のヤン・スェやライさんの「BLIND FIST 〜」や「クローン 人間〜」にも出てた名知らず(ロン毛七三分けでヒゲ)の人がまたもや共演してます。 見所は、ストーリーにはなんの関係もなくリさんがただ着てみたかっただけ...って 感じで、黄色のトラックスーツ姿にシューズもちゃんと黄色を履いて闘うという サービス?カットでしょうか。ヤン・スェことボロやんも毎度お馴染みの、上半身 ムキムキで、どこ見てんの攻撃を繰り出してますが最強キャラって訳でもなく あっさりとリさんにやられてました。(^_^;)


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「BRUCE LEE THE SUPER GANG」
えぇ〜!(゜.゜;。こんなジャケットもありかい...。つー感じです。(^.^;
ジャケには、本物リーさんの「燃えドラ」の写真が使われていて、”BRUCE LEE”と
デカデカとあるので、未公開のドキュメントかなにかを期待してしまいましたが、 その実体は...単なるリ(呂小龍)さんモノでした。(^^; 勿論、本編のタイトルでは、 ”BRUCE LEE”も無くただの「THE SUPER GANG」になっていて、しかも内容は恐ろしい くらい見所が無く、ストーリーも英語のセリフだけでは殆ど理解出来ませんでした。 たぶん題名通りギャング組織の抗争を描いている様ですが、なんと!リさん終盤で、 J・チェンがポリスストーリーで二階建てバスを追っかけていたみたいな坂から 蹴り落とされて死んじゃってます。(-.-;)また、途中数カットではありますが、 ヤン・スェことボロやんがまたもや出演してます。山下タダシみたいなおっちゃんに 殺られますが...。てな訳でリさんの圧倒的な活躍所もなく、最後はサッカー 韓国代表のホン・ミョンボ似(って言っても分かる人しか分からない...)の主役?が ピストルぶっ放して終劇です。でもホント、ボロやん氏は、リさん電影に漏れなく 付いてくる状態ですなぁ〜。ライさんに付いてくるオカマ通訳さんみたい。(^_^.)


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「THE DRAGON LIVES」<奪命截拳道>
久々のライさん主演によるリーさん伝記もどき電影の登場です。o(^-^)o
物語は嵐の夜(雷付き!)、李小龍誕生から始まります。そして短い子供時代を経て 舞台はサンフランシスコ。アメリカロケでの映像が続きますが、何かいつものこの手の 映画と雰囲気が違った感じです。カメラワークというか映像処理というか...、 サイケ調っていうんでしょうか?。兎に角、今まで数本の台湾や香港製?の伝記もどき とちょっと違った印象を受けます。まずドキュメンタリー的映像でいろいろあってから、 ロングビーチで格闘トーナメントなんぞがある訳ですが、ここでも相当数の白人の観客 を前に、バンダムの「クエスト」みたいに異種格闘技戦が繰り広げられ、ライさんは、 自身を侮辱した黒人ボクサーを叩きのめします。そしてそれがきっかけでTVシリーズ G・ホーネットへの出演以来を受けますが、何故か弁髪(っていうんでしたっけ?)の ”中国人カトー”役を強要され、出演を拒否しJALで香港へ帰ります。
そして、G・ハーベストと契約にこぎ着け、ヒゲ面で「危機一発」「怒りの鉄拳」と撮影 していきます。「怒りの鉄拳」の撮影シーンでは、「決闘死亡塔」みたいな大広間での 日本人道場殴り込みの再現は結構見応えあります。最後、吉田師範もどきの日本刀を蹴り 上げ、刀が宙に舞う所もやってます。そして「燃えドラ」もどきの撮影。依頼者は先の G・ホーネットの時のプロデューサー、共演はロングビーチの時の黒人ボクサーです。 で、ライさん重圧からか訳の分からんマシーンでトレーニング病にかかってしまい、最後は、少々太めの ティン・ペイさんもどきと一戦交えた後、何故か大笑い(発狂?)して、アメリカ時代の 友人の”ブル〜ス!”という遠吠えみたいな叫び声で終劇です。 やっぱ、他の伝記もどきには無いなかなか奇抜なエンディングでした!。 共演者は、いつもライさんに付いてくる状態の「怒りの鉄拳」「ドラ道」のオカマ通訳役の人が 出てないのはチト残念?でしたが、リンダ夫人役の女優さんが珍しくまあまあ綺麗だったのはよかったです。(~、~) それから、オリジナルと思われる風間氏的?ブルー・リー主題歌(女性コーラス付き!)もなかなかいいぞぅ〜。(^^)/
また、なぜかBGMに「いつでも夢を」(と思う)が使われていて ひょうきんな感じ?で尚且つおしゃれです!。






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