ビデオBOX「THE LEGEND OF BRUCE LEE」



1997年に、アメリカで発売された(と思われる)、本物リーさんビデオ2本と、

偽リーさんビデオ3本という絶妙?の組み合わせからなるビデオ5本組BOXセットです。

本物リーさんのみのセットすら日本では発売の期待が出来ない昨今、さすが!U.S.Aです。

特にまだ見ぬ偽リーさん映画が見れるのがうれしいッス!。多謝朋友。m(._.)m

ただこのタイプのものは、ビデオのタイトルやジャケ写真と実際の内容が

必ずしも一致していない場合(特に偽リーさんものは)が多々ある模様で

そこがまた、醍醐味であると言えます。(^_^)/

このセットでの 本物リーさんもの2本には題名と内容の偽りはありませんが、

ジャケ写真でいうと 本物リーさんの別タイトルからのものでした。(これはよくある事っすが)

また偽リーさんもの3本では、一部英語題名に紛らわしい所が(私的に)あり、

勿論?お約束通りジャケットにある主演の偽リーさんの写真や名前と

内容が一致してないものもありました。(~_~;)

ちなみに画面はTVサイズで画質は中くらい、言語は英語吹き替えVerです。


セット内容は、

VIDEO1: The Chinese Connection

VIDEO2: Fists of Fury

VIDEO3: The Legend of Bruce Lee

VIDEO4: Bruce Lee A Dragon Story

VIDEO5: The Young Bruce Lee

の5本組です。

「THE LEGEND OF BRUCE LEE」

VIDEO1
おなじみ「ドラゴン怒りの鉄拳」ですな。ジャケ写真は「燃えドラ」です。
英語版という事で、オープニングタイトルが黒バック&マイ・レメをチョットだけ
期待してしまいましたが、やはりそんなハズもなく普通の文字アニメにポンポン
合唱でした。しかしタイトルが「Fist of Fury」ではなく
「The Chinese Connection」ちゅうところがアメリカしてます。(当たり前かぁ)
途中コマ落ち箇所があるフィルムでビデオ化されてます。
いや〜しかし、英語版の「怒りの鉄拳」を見るといつも思うのですが、
ほんとノラ・ミャオを吹き替えてる声っていいなあ...。
勿論この映画でのノラ自身の可愛いさ美しさはダントツですが、
吹き替えの声がそれを更に増幅していると感じるのは私だけでしょうか?。

VIDEO2
こちらは「ドラゴン危機一発」です。米国題名はややこしいですね。
何故か「Fists of Fury」の”Fist”が複数になってます。(大した事やないけど)
ジャケ写真は「死亡遊戯」です。(見たまんまです)
この「危機一発」はBGMなどのバージョン違いが幾つかありますが、
このビデオに収録のバージョンは、かなり日本初公開の東宝東和版に
近い感じがしました。やっぱ「危機一発」は怪鳥音なしがしっくりきます。
私的には、やはり李小龍映画は全ての作品において英語バージョンが
一番落ち着きます。

VIDEO3
この「THE LEGEND OF BRUCE LEE」という題名と、ジャケデザインが最近購入した
泰盛(TAISENG)から出ているDVDと同じだったのでそのビデオ版かと思い見てみると
なんと主演は、ブルース・ライさんではなく ブルース・リさんでした。
内容は、リさん扮する香港の”ブルース”が学校や街でケンカに明け暮れ、
やがて道場に入門し武術を習う様になります。しかし敵対する流派の数人に
こてんぱんにやられてしまい...。とここまではありがちなストーリーですが
映画後半では、このブルース君 コブラを数匹捕まえて来てその動きからなんと!
蛇拳を会得しおまけに瓶の酒を呑みながらコブラにも吹きかけ酔拳も会得してしまい
ラストはその”蛇酔拳?”で敵ボス(なんと「燃えドラ」のシー・キエン!)に勝つ
といった結末となります。他に1シーンだけヤン・スェ!も共演してます。

VIDEO4
タイトルだけ見るとJ・スコット・リーの「ドラゴン ブルース・リー物語」かな?、
はたまたジャケからすると今度もブルース・リ(間寛平)さん主演もの..?しかし
その実体はと言うとブルース・ライさん主演映画でした。しかもクレジットの
名前がまだ"何宗道"ではなく"黎小龍"です。ライさん扮する”シャオルン”が米国
で アルバイトしながら道場を開き、道場破りの日本人?もやっつけ やがてTV
G・ホーネットに出演し その後香港に帰って主演映画を撮るといった内容です。
「デス・バイ」の再現ドラマ部や「REAL BRUCE LEE」のG・ホーネットの一部は
この映画からだったのですね。しかし映画中盤以降はシャオルン獲得を巡る画策や
ロー監督の暗躍、そしてティン・ペイとの関係をメロドラマ風に画いていきます。
見終わってからようやくこれが「一代猛龍」だという事に気付きました。ビンゴ!

VIDEO5
こちらが上の「VIDEO3」で触れたDVD「 LEGEND OF BRUCE LEE」と同じ物でした。
従ってこちらもジャケ写真のブルース・リ(間寛平)さんが主演ではなく
ブルース・ライさん(何宗道)主演です。オープニングはライさんのカッコいい
演武をバックに出演者やスタッフのクレジットが流れます。でもその演武は
どことなく体操の床運動みたいです。さすがライさん体操が本職?でんね!。
はじめ本編は、子供の頃が画かれていてこの設定のモデルは李小龍と小麒麟と
言った感じでしょうか?。その後青年になって、暴漢とのケンカに負けたり
トレーニングに励んだりします。そして米国に渡り道場を開き...とVIDEO4の
前半と同じ様な進行を辿ります。ただしこちらにはティン・ペイらしき役柄は
出てきません。「李小龍傳奇」ぽくていい感じです。これって「唐山截拳道」かな。


ブルース・リさん主演の”蛇酔拳?”(VIDEO3)も意表をつく面白さ?でしたが、
やはり「一代猛龍」(VIDEO4)を初めて見れた事が感動でした。
思えば '70年代半ばに日本の映画雑誌で、初めて台湾?でそっくリーさんを
起用した李小龍の伝記映画「一代猛龍」の制作を知ってから、実に25年以上を経て
ようやく全編を観賞出来たのですから...。
なんと言ってもこの手のそっくリーさん伝記映画の草分け的存在やもんね。
確かあのティン・ペイがこの「一代猛龍」を見て「実録ブルース・リーの死」を
原案.制作.主演をさせたというエピソードもありました。っけ?
また、これら作品に共演している脇役陣も見ていて楽しいです。
”蛇酔拳?”では、前記した様に「燃えドラ」のハンことシー・キェンと
ヤン・スェがリさんと共演しています。細かい所では、「燃えドラ」で
トーナメント会場の朝、黄色のユニホームを着ていない本物リーさんに
「なんでユニホームきないんだ!」とリーさんをこづいたら、にらまれて
すごすごと引き下がる丸顔の兄ちゃん(と思われる人)も出てました。
「唐山截拳道」では、おなじみオカマ通訳役の人がプロデューサー役で出てます。



DVD「Bruce Lee AND KungFu Mania」

mania.jpg この「Bruce Lee AND KungFu Mania」は、同様にアメリカ製ビデオとして
比較的古くから存在していた「FIST OF FEAR TOUCH OF DEATH」や
「REAL BRUCE LEE」に比べると安心して見れるソフトですね。
(って「FIST OF FEAR...」は見てないですけど...)
収録の「燃えドラ」のメイキングは、今では「燃えドラ」ディレクターズカットで
見れますが、その後延々と続く'70年代クンフー映画の、いいとこ取り予告編集は
大変お得で いい意味満腹感最高!。アンジェラ・マオがカッコいいぞ!。




<私見録 偽リー / ドラゴンと呼ばれなかった男たち> <極私的ニュース!>